事業承継を考えるタイミングとは

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・事業承継をうまく進めたい
・会社を次の世代に継続させるにはどうしたらいいのか

事業承継とは企業で現経営者から後継者に企業経営を引き継ぐことを指します。
企業経営者の高齢化や後継者不足に悩む企業は多く、とくに同族企業の中小企業では、事業承継に悩む企業が多いようです。
企業の事業承継を円滑に進めるために、事業承継を考えるタイミングについて解説します。

 

タイミング①経営状態が安定

事業承継を上手く進めていくには、適切なタイミングがあり、事業承継を進める大前提として企業の経営状態が安定しているのがよいでしょう。
通常の事業継承だけでも負荷がかかる上に会社を赤字から黒字に立て直すのは大変労力がかかりますし、必ずしもうまくいくとは限りません。
事業継承は直近3か年以上赤字が続いている、年商が年々、減少している等不安定な経営状態のときは避けたほうがよいでしょう。

また、経営が不安定な状態で事業継承するとなると、会社の経営状態がより不安定になりやすい上に、後継者の方が不安になるでしょう。メインバンクや取引先にも不安を与える可能性があります。

 

タイミング②後継者の準備が始められる

適任の後継者がいる点も事業承継を考える上で、必要条件となります。
同族企業で同じ親族の中で後継者がいる場合もありますが、適任の人物がいない場合には、従業員、取引先または外部から招聘する可能性があります。
そのような場合にはすぐ後継者が見つかるとは限らず、時間がかかる場合があるでしょう。

また、会社や会社の経営に必要な資質、知識、能力はすぐに身につくものではありません。後継者にふさわしい資質や能力があっても、実際に会社経営は実務を通して身につける必要があり、相応の時間や労力がかかるため、それなりの準備が必要です。

さらに、中小企業庁の調査では、事業承継を考える上で重要な要素の一つに後継者の年齢をあげています。調査によると、後継者の年齢が40代が最も適しており、30代は早すぎてしまい、50代では遅いと感じる方が多いようです。この点も事業承継を考える上で考慮しましょう。
出典:事業承継のタイミング|経済産業省

 

まとめ

適切な事業承継のタイミングは会社の経営状態の安定、後継者の準備がはじめられるタイミングで事業承継を考えましょう。
事業承継には現経営者、後継者、関係者を含め、それなりの準備と時間が必要となるため、早めに考えはじめるのがおすすめです。
事業承継に関するご相談は、いとう税理士事務所までご連絡ください。


参考サイト:

事業承継を行うタイミングとは?時期を検討する際のポイントも解説|M&A総合研究所

・事業承継のタイミングはいつが最適?計画をはじめる3つのタイミングを紹介|M&A総合研究所